NEXT REAL ep.0005 S’NEXT vol.02 僕らの音のつくりかた

全てを一人で
なぜこれほどマニアックなんでしょう?(笑)
私たちは、元々コネクタ製造の子会社でした。そして、テレビスピーカーの製造、OEMを経て、自社ブランドを立ち上げました。当初は、私一人でイヤホン作って、売って、修理して。(笑)後発で、資金も限られていましたから、とにかくこだわって、誰が聞いても違いがわかるようにすることが、一番のマーケティングなんです。

こだわりすぎて、困ったやつらだ。
お一人で始められたとは。驚きです。
こうして、販売数とラインナップが増えた今でも、スタイルは変わっていないとか。
そうです。普通はマーケターが売れる音を分析し、最適なタイミングで市場に出します。製品のマイルストーンをマーケティング主導で決めるスタイルです。私たちは、プロダクトの開発や精度向上を優先してしまうので、納期が遅れてしまって、よく怒られます。海外のバイヤーには、こだわりすぎて困ったやつらだと思われてます。笑

コアな部分を自社開発
S’NEXTでは、かなりコアな部分の研究開発から行なっているそうですが。
イヤホン・ヘッドホンを製作する会社の多くは、生産を海外へ丸投げすることが多いですが、私たちは心臓部のドライバユニットまで自社で研究・開発し、この自社工場で一つ一つ組み立てます。
例えば、パーツを接着する接着剤の研究や、物理特性に関する測定器やシュミレータの開発も行います。それで、もともとは大手のメーカーで働いていたエンジニアや、全く畑違いの専門家だったスタッフと、様々なバックグラウンドを持つスタッフが集まるようになりました。





ソースを共有する
バックグラウンドが違うスタッフが、一緒に目標を達成する上で意識していることはありますか?
皆、本当に優秀なので、特に何も言わなくても、自分たちで追求してくれます。仕事のプロセスや予算の使い方にびっくりすることもありますが、最終的に凄い物を出してくれるので、基本的に自由にやってもらってます。意識しているのは、なにかを判断するとき、根拠となる情報をしっかり共有した上でコミュニケーションを取るようにすることですね。意見がぶつかるのは、そこが原因だったりするので。

おもしろいことに人は集まる
皆さんどうやってS’NEXTに集まったんでしょう
僕がいろんなところでアイディアを話していて、それを”おもしろい!”と思った人が、この指とまれ!で集まってくれました。それから、普通の会社では許されないような、おもしろいことをS’NEXTではできるらしい。という噂を聞きつけて、スタッフが増えてきましたね。

NEXT REAL ep0005 S’NEXT vol2 僕らの音のつくりかた では、S’NEXTが製品にこだわる理由。音を作るのに必要なこと。仕事のスタイルをお聞きしました。Vol3では、彼らが大切にしていることにフォーカスします。